フランスワールドカップ出場を目指していた日本代表が、勝てばワールドカップ出場が決まるマレーシアのジョーホールバルで行われた試合でイラン代表に勝ち、ワールドカップ出場を決めた試合のこと。
1998年のフランスワールドカップ出場を目指しアジア予選を戦っていた日本代表は、1位のチームにワールドカップ出場権が与えられる予選リーグで2位となり、もう1つのグループで2位になったイラン代表とアジア第3代表の座を賭けて戦うことになった。
当時のイラン代表はアリ・ダエイやアジジなどブンデスリーガで活躍する選手を中心にした、アジア最強の呼び声が高いチームだった。
そんなイランを相手に日本は互角に渡り合い、1度は先行を許すも同点に追いつき、2-2のスコアで90分が経過、ゴールデンゴール方式の延長戦へ突入する。
延長戦に入ってからは両チームとも体力の消耗が激しかったが、わずかに体力に余裕があった日本が押し気味に試合を進める。だが、いくつか決定的なチャンスを作るも、得点にはいたらなかった。
しかしPK戦に突入するかと思われた延長後半終了間際、中田英寿が放った鋭いミドルシュートをイランゴールキーパーがキャッチできずに弾いてしまう、そこを走りこんで詰めていた岡野雅行が右足で押し込んで、ゴールデンゴールが決まり日本の勝利が決定。
劇的な形で、日本が初めてのワールドカップ出場を決めたのだった。